2009年5月30日土曜日

朝のテーブル

今朝は妻がサレヤ市場 (le Cours Saleya) に買い物に出かけたらしい。台所のテーブルの上にはヤギの乳、ヤギの乳のチーズ、バター、クージェット (ズッキーニ)、きいちごが置かれていた。サレヤ市場はニースの観光名所のひとつで、細長い敷地の両側には観光客目当てのカフェやレストランが林立していていつも人で混んでいる。市場が終了すれば、そこに椅子とテーブルが並べられて食事ができるようになる。野菜や花の値段はもうひとつの市場—ニース駅の北に開かれるリベラシオン市場 (le marché de la Libération)—に比べると割高だ。今はクージェットが旬のようだ。季節ごとに変わる市場の様子をカメラで追ってゆくのも面白いかも知れない。

2009年5月29日金曜日

初夏の光

昨日の夕方、妻を職場まで迎えに行く途中に通った薬局の電光掲示板は摂氏26度を示していた。今日も晴天で、昨日よりもさらに暑く感じられる。日向では優に30度を超えているに違いない。もう真夏と言っても過言ではない陽気だ。しかし、まだ5月である。これから先が思い遣られる。20年ほど前に米国のアリゾナ州南部に住んでいたことがある。そこで摂氏40度を超える夏を幾度も経験しているので覚悟はできているが、年のせいか、それでもやはりこの暑さは辛い。特に、ここは日光がアリゾナにも増して強いように思われる。日向を歩いていると、露出した肌が高密度のレーザー光線でジリジリと焼かれるようだ。路面の照り返しに目も眩む。市内の建物は多くがパステルカラーなので太陽光をよく反射する。日中はコントラスが極端で、偏光フィルターなしではすぐに白飛びする。まれに曇り空や雨天になると私は嬉しくなる。