分岐点から「エストレック滝」(Cascade de l'Estrech)そして昔の関所跡だろうか、「イタリア人の壁」(Mur des Italiens)と呼ばれる石壁を通り過ぎながら高度を上げて行く。イタリア人の壁を過ぎたあたりから、次第にむき出しの岩石が目立ち始める。しかしまだ標高が低いので植物も青々と茂っている。小川がそこここに流れていて、典型的なメルカントゥールの風景である。途中、牧草地のような広く平坦な場所を歩くが、非常に気持ちが良い。
ニース山小屋とフウ湖 |
ニレ湖はさらに100m程登った所にある。この辺りには滝や小川が無数に流れている。小川を二度、三度と渡り先へ進む。すでに駐車場を出発してから600m以上登り、二時間半ぐらい歩き続けているので疲れてきた。最後の登りはややきつかった。
ニレ湖(標高2353m)はオティエ湖に比べればやや見劣りするが、それでも美しい。氷か雪の塊が湖の中央に浮かんでいた。鉱物質の風景である。ここで昼食をとった後、さらに奥へと行ってみると、小さい湖がまだある。
ニレ湖 |
ニレ湖の先にある無名湖のひとつ |
道はさらに続き、上の写真の背景にある山を越えて驚異の谷へと行く。実際、このトレイルはGR52と呼ばれるアルプス縦走トレイルの一部である。さらに補足すると、このGR52はさらに大きい、オランダの北海沿岸から始まり、地中海のニースまで延びる全長2600キロのGR5と呼ばれるトレイルの地方名である。だが、我々のハイキングはこの無名湖までで、しばらく辺りの風景を堪能した後、同じ道を引き返した。
景色がきれいで変化に富んでいて、非常に満足できるハイキングだった。ニレ湖で止まらずに、その奥へさらに進むとことをお勧めする。
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