上ロスフェール湖 Lac Lausfer Supérieur |
ロンバルド峠(標高2351m)からイタリアに入り、15分程谷を下った所に、ヨーロッパで一番高い教会と言われる聖アンナ教会(Sanctuaire de Ste-Anne/Santuario di Sant'Anna di Vinadio)がある。ここを起点(標高2035m)にして複数の湖を巡る、非常に美しいハイキングルートがある。県のガイドブックによると標高差520m、所要時間4時間、難易度中級のルートである。ロスフェールとはここにある山の名前である。
ハイキングルート |
テシナ峠からは風景が一変する。草木のない、裸の岩山が視界を埋めるようになる。万年雪がそここに見られる。実際、トレイルの一部はシャーベット状の雪で覆われているのでその上をザクザクと音をたてながら歩く。気持ちがいい。ニースと比べると気温は10度以上低い。
テシナ峠から風景が一変する |
上ロスフェール湖畔を通り、丘を登ると下ロスフェール湖(Lacs Lausfer Inférieurs)が見えてくる。緑の平坦地に青い湖面が映えて美しい。箱庭のような感じだ。私はこのような風景が大好きだ。何枚か写真を撮るが、太陽が高すぎてうまく色が出ない。こんな所に早朝か夕方あたりに来て、じっくり撮影したいものだ。
下ロスフェール湖とムニェール山 |
下ロスフェール湖を眼下に見ながら、ロスフェール峠(Col du Lausfer 標高2430m)まで登る。フランス側、遠方にひときわ高く突き出るムニエール山(Mont Mounier 標高2817m)の三角頭がくっきりと見える。次回、この山を登る予定だ。ここで野生の鹿、シャモアの家族を見た。
ここから聖アンナ峠(Pas de Sainte Anne)まではゆるやかな下りになり、今度はイタリア側の山々を眺めながら進む。そして聖アンナ峠からは教会の駐車場まで一気に下る。この辺りで教会を取り巻く建物や聖アンナ湖が一望できる。
聖アンナ湖とイタリア側の山 |
夏場は近くのフランスのスキーリゾートのイゾラ2000(Isola 2000)で安くアパートが借りられる。我々の場合は一泊45ユーロ位だった。ロンバルド峠周辺は色々なハイキングルートがあるので、長期滞在を考えてもよいだろう。
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