今年の冬は雨が多く、3月初旬まで日本の梅雨期のように肌寒く、鬱陶しい日々が続いた。3月、4月にはそれが持ち直し、5月に入ると俄然、初夏の陽気に変わった。今は、毎日のように晴天で日中は30度をこえる。重いカメラバッグを下げて歩き回るには暑すぎる。それに加え、前にも書いたように、ここは日差しが非常に強い。景観に恵まれたコートダジュールだが、太陽光をさんさんと浴びた真昼の風景写真は絵葉書のように平面的で陳腐なものになりがちだ。朝日の柔らかい光りが斜めから差す、立体感のある写真を撮りたいといつも思うのだが、なかなか時間が許さない。機会があれば、観光客で溢れる海岸沿いを離れ、山奥の小さな村で数日間寝泊まりしながら、写真撮影を楽しんでみたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿